トレファク不動産は、全国でリユースショップを展開するトレジャーファクトリーによる不動産事業です。自社の強みである不用品買取に加え、遺品整理や不動産売却までワンストップで対応します。
不動産業という異なる領域に踏み出した理由とその強みについて、トレファク不動産の加藤翼さんに聞きました。
[ライタープロフィール]
不動産ジャーナリスト
亀梨 奈美 (かめなし なみ)
大手不動産会社退社後、不動産ジャーナリストとして独立。2020年には「わかりにくい不動産を初心者にもわかりやすく」をモットーに、不動産を“伝える”ことに特化した株式会社realwaveを設立。住宅専門全国紙の記者として活動しながら、不動産会社や銀行、出版社メディアへ多数寄稿。不動産ジャンル書籍の執筆協力なども行う。
相続不動産や空き家の売却における「遺品整理」の課題
少子高齢化や人口減少を背景に、近年、相続数および空き家が顕著に増加しています。管理不全の空き家は資産価値や安全性の低下、さらには空き家法に基づく固定資産税の増税などのリスクがあることから、適正管理や処分は所有者にとって急務といえます。家具や家財が残っていては基本的に家を売却することはできず、適正管理という観点からも、室内の整理や清掃は不可欠です。

全国でリサイクルショップを展開するトレジャーファクトリーが2019年、不動産仲介・売買事業「トレファク不動産」サービスを開始した背景には、こうした社会課題と利用者のニーズがあったといいます。
「相続した家や空き家の不用品の出張買取に伺う中で、ご所有者様やご家族から『家の売却まで対応してもらえないか』というご要望を多くいただいていました。
以前は提携の不動産会社をご紹介していましたが、トレジャーファクトリーグループでは不用品買取に加え、家財整理や引越も可能です。遺品整理から不動産売却までワンストップでサポートさせていただく意義が高いと感じ、サービスの開始にいたりました」(「トレファク不動産」加藤翼)
遺品整理は相続した不動産の売却に不可欠な工程である一方、遺品整理業者との契約や作業内容を巡るトラブルは増加傾向にあります。国民生活センターによれば、高額なキャンセル料を請求されたり、作業当日に追加料金を請求されたりするなど、悪質な事例も散見されるといいます。

(出典:LIFULL Senior)
遺品整理だけじゃない! 売却までに必要な手続きもサポート

遺品整理は本来、遺族が自ら行うものであり、その点は今も変わりません。しかし、高齢化や核家族化の進行により、専門業者の「助け」を必要とするケースが増加したことで、新たな事業領域として市場規模が急拡大しています。
「遺品整理業は資格要件や参入規制がほとんどないため、経験や知識の乏しい小規模事業者の参入が相次いでいます。その結果、作業の質や倫理面での問題、料金トラブルなどが発生しやすく、業界の健全化が課題となっています。
トレジャーファクトリーグループは東京証券取引所プライム市場に上場しており、これまで店頭買取・宅配買取・出張買取・引越買取など幅広いチャネルで、多くの方の『大切にしてきたもの』と向き合ってきました。この経験と実績、そして我々が担うべき社会的責任への自覚が、丁寧な対応と利用者様の安心につながっています」(「トレファク不動産」加藤翼)
トレジャーファクトリーの大きな強みである「家財の買取」も、他の遺品整理業者にはない特徴のひとつといえるでしょう。不用品の買取に対応していたとしても、多くの業者は貴金属やブランド品など一定の価値のあるものが中心です。家具や家電まで買い取れるのは、リユース業を中核に展開してきたトレファクならでは。買い取ってもらえるものが多ければ、その分、処分しなければならないものが減り、処分費用および労力の軽減につながります。

(出典:LIFULL「家じまいに関する意識調査」)
相続した不動産や空き家は、遺品整理に加え、売却までに相続登記や家屋の解体などを要することもあります。しかし、遺品整理を専門業者に依頼する人の多くは「遠方に住んでいる」「高齢」「多忙」などの事情を抱えており、こうした手続きやその手配も大きな負担となります。また、家族間の話し合いが十分ではないことが、空き家のまま放置してしまう要因となることもあります。
「相続した不動産や空き家を売るには、すべての所有者や相続人の同意が必要です。実家や幼少期を過ごした家となると思い入れも強く、話し合いに時間を要することもあるため、一朝一夕にとはいきません。家財の処分にかかる費用に加え、家の売却価格の目安を把握することで『家族の話し合いがスムーズに進みやすくなる』ことが、まず第一に弊社をご利用いただく大きなメリットと考えています。
加えて、厳選した士業や協力会社との連携により、相続登記や家屋の解体、リフォーム、測量などもワンストップでサポートしています。さまざまな手続きを同時進行で進めることができるため、売却までのスケジュールの短縮も可能です」(「トレファク不動産」加藤翼)
トレファク不動産の強みは、確かな売却力と伴走力

リユース業を中核としてきたトレジャーファクトリーが不動産業に進出したとなると、やはり気になるのが「売却力」になってくるのではないでしょうか。相続した家や空き家は築年数が古いことも多く、エリアによっては戦略的な販売が求められることもあります。
「長く売買仲介に携わってきたスタッフが対応するため、その点はご安心いただけると思います。弊社が扱うのは、古家付きの土地や戸建て、マンションなどさまざまです。物件の状態や条件を拝見し、需要があると考えられる層にアプローチします。また、お客様のご希望に併せて弊社が直接物件を買い取らせていただくケースもあります。
とはいえ、たとえ築古であっても居住用として購入されることもあれば、建売用地や注文住宅の用地として不動産業者や個人の方が購入することもあります。
近年は都市部を中心に不動産価格が上がり、利回りが低下していることもあって、築古物件や空き家を活用した不動産投資が注目されています。ターゲットを絞り込みすぎず、依頼者の意向に即した買主様をお探しすることが我々の務めです。主に扱う物件の特性から、買取再販専門の会社や不動産投資家、建売専門の会社などのネットワークを有していることも強みのひとつと考えています」(「トレファク不動産」加藤翼)
一般的に「大手」とされる不動産会社は、都市部の物件を中心に扱っています。とくに近年は不動産市況が良いこともあり、売却までに時間を要し、相対的に価格が低い相続物件や空き家を積極的に扱わないケースも見られます。一方、トレジャーファクトリーは上場企業という大手でありながら、相続不動産や空き家の取り扱いも多く、安心感と同時に、きめ細やかなサポートが期待できます。
「空き家や相続した不動産を売る方にはさまざまな事情があり、時間がかかることも理解しています。しつこい営業や売却を急かすようなことは一切いたしません。
近年は、終活や生前整理のご相談が増えていることもあって、相続前の課題や被相続人の想いに触れる場面もあります。不動産の条件や状態だけでなく、ご売却にいたる背景を深く理解し、お気持ちやご事情に寄り添ったサポートができるのは、他社にはない弊社の強みだと自負しております」(「トレファク不動産」加藤翼)
まとめ
相続した不動産や空き家の売却するうえで最も大切なのは、家族が納得して手放すことです。売却までにはさまざまな工程が必要になりますが、楽に手放せればいいというものでもありません。トレファク不動産の強みは、遺品整理を含め、売却までの手続きをワンストップで任せられることにあります。ただそれだけでなく、思い出の品を処分するだけでなく、同じように大切にしてくれる誰かに託せること、そして焦らず納得感を持って売却を進めていけることが魅力といえそうです。
※こちらの記事の内容は原稿作成時のものです。最新の情報と一部異なる場合がありますのでご了承ください。